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東海岸さざなみ00000022
湘南浜見平ベースボールクラブ00000000
【南部リーグ(春季) 三年ぶりに優勝っ!!!】

令和最初の南部リーグ春季大会、決勝。

お相手は、春先の「2019年 第49回朝日旗争奪 関団連神奈川支部大会」で優勝している湘南浜見平ベースボールクラブさん。激戦になることは想像に難くない。

 

まずは、この決勝戦において「令和の名勝負」として語り継がれるに相応しい、近年稀に見る好ゲームを繰り広げた両チームの選手達に大きな拍手を送りたい。

 

ゲーム前。恒例のキャプテンじゃんけんだが、本日のお相手はKTR君の友達(というか、この界隈で野球をやっている同年代のほとんどの子達がKTR君の友達)である、KP君。同じくキャッチャーだ。

さて、今回のじゃんけんの勝敗は・・・?

ま、まさかの、誰もが予想していなかった(気にしていなかった)「勝」って「先攻」!

じゃんけん勝率を2割台に戻した(詳しい勝敗はこちら)!

ここぞ、という時に勝負強いのか、相手が気心知れた仲だったからなのかよくわからないが、幸先や良し。

 

なお、この決勝戦のみ、時間無制限(から、当日の雨模様により2時間へ変更)の「7回」制となる。

 

1回表。

相手ピッチャーは左の本格派。ゆったりとした投球フォームから、内外へ絶妙なコントロールで速球を放り込んでくる。

なかなか打ちづらいようで、三番のYNS君がショートへ内野安打を放った以外、この回は内野ゴロ2つとファールフライで終了。無得点。

 

1回裏。

本日の先発は・・・ついにっ!ついに、マウンドに帰ってきた背番号「1」、YNS君!!

今年に入って、故障に泣き続けたYNS君が満を持して、決勝のマウンドに上がった。

相手が左の本格派なら、こちらは右の剛腕!

左右両エースの投げ合いとなる。

 

一番バッターをファーストフライに抑えたものの、続く二番バッターには左中間を破られるツーベースヒットを許す。

スコアリングポジションにランナーを置いて、相手は三番バッター。ファールで粘られた四球目。センターへ弾き返され、二塁ランナーが躊躇なくホームへ激走!

センターYJ君からショートASK君へ中継が返り、ASK君からキャッチャーKTR君へバックホームっ!

二塁ランナーはホーム寸前でタッチアウト!

YJ君、ASK君、そしてKTR君の今年一番といってよい中継プレーにより得点を許さず。

YNS君の復帰登板を盛り立てる素晴らしいプレーが、我がチーム自慢のセンターラインによって生み出された。

その後、四番バッターをセカンドゴロに仕留め、この回、無得点で抑える。

 

2回から3回は、両チームともにほぼ三者凡退に終わり、緊迫した投手戦が繰り広げられる。さすが、決勝ともなると締まった試合になる。

 

4回表の攻撃は、三番、YNS君のセンターへ高々と上がった打球が強風にあおられ、テキサスヒットとなり出塁したものの得点に結びつかず。

 

4回裏。先頭の三番バッターにレフト横を抜けるツーベースヒットを打たれ、ノーアウト、ランナー二塁。次の四番バッターは空振り三振に斬ってとりワンアウト。

五番バッターが二球目を叩き打球はサードへ。しかし、サードのグラブをはじき後逸した間に二塁ランナーは一気にホームへ!

すかさずカバーに入ったショートASK君が間髪入れずにバックホーム、タッチアウト!!

この日、二つのめホームタッチアウトで得点を許さない鉄壁な守り。決勝にきて、我がチームの守備陣の集中力の高さたるや、大人の我々はただただ、脱帽である。

ツーアウト、ランナー、一塁の場面で、故障明けのYNS君の大事をとって、二番手、ASK君にスイッチ。

次の六番バッターが三球目をライトへ運ぶも、浅めの守備をとっていたNOK君が一塁へ好返球!ライトゴロでこの回も無得点で終える。

 

5回も両チームともに三者凡退で終え、6回表。この回から相手ピッチャーも二番手にスイッチ。

 

ツーアウト、ランナーなしで二番のASK君がレフトオーバーのツーベースを打つも、後続が倒れ無得点。

6回裏はASK君がショートゴロ2つとファーストゴロで三者凡退に抑え、いよいよ最終回となる7回に突入。0−0。

ここまで、両チーム通じて四球1つ、とまさに投手戦と呼ぶに相応しい、試合展開となる。

 

7回表。

先頭は四番、KTR君。ここまでノーヒットだったが、ツーボール、ワンストライクからの四球目。快音響くライナー性の当たりは、一瞬のうちにセンター後方のラインをワンバウンドで越えていくツーベースヒット。打球の速さが違う。

続く五番、YJ君。ワンストライクからの二球目を強振した打球は、これもあっという間にワンバウンドでレフト後方のラインを越えるタイムリーツーベースヒット!

ついに、0−0の均衡を破り、先制点を奪った。

六番、SK3がレフトへ打ち上げるも、エラーにより出塁。ランナー、一、二塁の場面で、七番、TTK君が顎にデッドボールを受け、臨時代走にYNS君が一塁へ。

※TTK君はその裏、左のほっぺを赤くしながら守備につく。ナイスガッツ!

ノーアウト、満塁の大チャンス。ここでもう1点欲しいところで、八番、NOK君。ワンストライクからの二球目をスクイズ!見事に決まり、2点目をもぎとる。

結局、この回はこの2点に終わり、いよいよ7回裏。

 

相手は、四番バッターから。

今年に入り、エース・YNS君が故障により投げられなかった分、ほとんどの試合を神足・DI君が、そして途中からは超ユーティリティプレイヤー・YJ君が先発の穴を埋め頑張ってくれた。同じく、ほとんどの試合を通じて、中盤から後半のマウンドに上がり抑えてきたのは言うまでもない、ザ・野球の申し子・ASK君。

今、優勝が決まるであろう最終回のマウンドを、いつものようにASK君が立ち、四番バッターへ臆することなく力強いストレートを投げ込む。

三球目を叩いた打球はライト方向へ。ヒットかと思われた瞬間、ライトのNOK君が猛然と突っ込み、4回裏同様、またも一塁へ好返球!ライトゴロでワンアウト。

ここにきて、子供達のこの集中力。感涙ものである。本当にこの子達は、驚くほどのタフボーイ&タフガールだ。

五番バッター(女子)の時には、会場である西浜小学校のレフト側の「超」グリーンモンスターを悠々と越えていく、あと数十センチずれてたら場外ホームランであったろうファールに肝を冷やしたが、結果、ショートゴロで打ち取る。六番バッターには少し気が緩んだか、デッドボール。ツーアウト、ランナー、一塁。迎えた七番バッターに対し、初球ストライクの後の二球目。打球はサードへ。サード、YNS君が掴み、力強い送球がファーストミットの中へ。

 

 

東海岸さざなみ 優勝!

 

この二文字が紙面を飾るのは、実に3年ぶり。令和初代王者となる。

 

今日のこの試合ほど、チーム一丸となり、まさに「全員野球」で勝利をつかんだと強く感じたことはない。ベンチにいながら、子供達の気迫や勢い、そして何より「野球を楽しんでいる」雰囲気がヒシヒシと伝わっていた。0−0のまま試合が進んでいても、そこには何の悲壮感もない。

ほどよい緊張と野球へ真剣に取り組む姿勢が見えていた。何も心配はなかった。きっと、この後も何の心配もいらないだろう。

 

さてさて、次の南部リーグ秋季大会は、追われる立場となった。どのチームも今以上に練習を重ね、秋の「優勝」を狙ってくるだろう。

 

我がチームもまた、驕ることなく地道に練習を重ね、今よりももっと個人個人とチーム力のレベルアップを目指し、あらゆる相手とも立ち向かえるよう、野球道に精進していこうではないか。